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オスワサマ 1

Auteur: 景文日向
last update Date de publication: 2026-01-05 13:53:48

 俺の家、真田家には代々続く「見張り番」というシステムがある。大昔に捕らえた蛇神を、祀ると同時に封印しているのだという。十五を超えた人間にその役目がまわってくるので、今日からは俺が担当する。

「信、これがオスワサマ。大切にしてね」

 そう母親に言われ手渡されたのは、掌サイズの箱。本当にオスワサマはこの中に鎮座しているのだろうか。開くのは躊躇してしまう。なんせ、封印を解くということだから。

「わかった。大切にする」

 俺は自室に戻ると、鍵付きの引き出しに箱を入れた。現代になってまでそんな風習に付き合っていられない。この引き出しに入れておけば、盗む奴も居ないだろう。オスワサマが自分で封印を解けない以上、これが最善策だ。それにしても、見張り番なんて嫌な役目だ。何かあったら、真っ先に俺へと責任が降りかかる。十五が背負うには大役すぎるだろう。

 出かける準備をして、家を出る。今日は、幼馴染兼恋人である武田桃華との初デートだ。オスワサマに構っていられない。

「いってきます」

「遅くならないようにするのよ」

「わかってる」

 母親の声を背に受けながら、待ち合わせ場所に向かう。桃華はもう着いているだ
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